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◆エンゼルフィッシュの恐怖

 ある日実家に顔出しした時のこと、母上様がこう仰せられました。
「玄関の水草水槽さ、あれ、エンゼル飼いたいな〜」

 ・・・エンゼルフィッシュ。
熱帯魚に興味が無い人でも、グッピー、ネオンテトラ、そしてこのエンゼルフィッシュくらいは知ってたりします。熱帯魚の代名詞ですね。
飼育解説本には、よく「初心者でも繁殖は容易」などど書いてあります。
ええ、簡単に殖えます。
むしろ、殖えすぎるので、かえって初心者にはおすすめできません。(笑)
いや、マジで。
以前、私がうっかり連続産卵させた時には、90センチ水槽1本・60センチ1本・45センチ2本、合計4つの水槽が全て1ペアから生まれた稚魚に独占されました。
占めて約120尾。(汗)
おまけに、産卵のためにいわゆる「縄張り」を主張し始めたペアは凶悪です。
よく、いろんな種類と混泳しているペアの写真なんかがありますが、水草繁茂の水槽でなければ、大嘘がほとんど。
他の魚なんか近寄った途端、つっ突きまわされてヨレヨレになります。
よくある60センチくらいの水槽だと、逃げ場も少なく、最悪死んじゃうことも。
(まあ、基本的にどんな種類でも、ブリーディングする時には、そのペアだけに一つの水槽を用意したいものですが。手段と場所を用意できる人間はおいといて)
そこで、エンゼルのペア以外の魚を一緒にしておくのは相当危険なので、他の水槽に、とか考えはじめると、実際には家の中に一体いくつの水槽が稼動する事になるでしょうか。
そして、殖えた時の貰い手は?!
メジャーなお魚なので、引き取り手が比較的多いのは助かりますが・・・

 以前殖えちゃった時には、幸いにも親魚の体型がよかった事と、比較的十分広い空間で育てられたことで、それなりによい形の稚魚が育ち、貰い手もつき、陽水苑様にも一部売り物として引き取って頂きました。ありがたや。
狭いところで育てられたエンゼルは、せっかくのヒレが曲がってしまいますので、売り物にはなりません。
お店にそんなコを「引き取って」とは言えませんしね。
なのに、なんで、そんな手の掛かるエンゼルにまたときめくか?!
なんのかんの言って、やっぱり可愛いんですよ〜。(爆)
あの見た目綺麗な、お高く止まってます調のクセに、水槽の前に立つと「えさ、餌〜」って色めき立つ姿とか、やたら好奇心が高く、水草剪定しようと手を入れたら手のほくろ突いてとりあえず食べてみよ〜とするところとか、そして、あの産卵とチビ引き連れた子育てとか、生まれた稚魚がだんだん普通のお魚の形から、ひれが伸び体高が伸びて、日に日にひし形になっていく様がっ!!(重症(汗))

 実家の両親は、元々特別熱帯魚に興味があったわけではありませんでしたが、私が10年に渡っていろんなものを飼い続けた結果、多少は好きになったようです。
私が実家を出る時、「なんか水槽無いと寂しいから、一つ玄関に残して行ってよ」と行ったのも両親です。
そして、私が10年ブリーディングしまくった結果は、やはり親の好みにも影響していました。
「やっぱ、殖える魚がおもしろいね〜」(感化成功ですね)
実家の60センチ水槽には、最近まで一般受けするグッピーが入っていましたが、一度両親が某ホームセンターの外産グッピーとプラティを購入して入れたところ、伝染病大発生。
今では、殖えまくったエビとプラティの生き残り(細々と代替わりしている模様)。
それに私が先日入れたピグミーグラミーが、水草の間に見え隠れする状態です。
下草が茂っていることも手伝って、よく来る近所の方々も魚が入ってることにさえ気付かないという始末。
確かに、玄関には、それなりに見栄えのする水槽をおきたいものです。
お花飾ったりするのと同じで。
でも、主役がめだたないんじゃ、どうしましょう・・・。
水草が茂っているとは言っても、本当に水草水槽をやってる人から見れば、子どもの遊びな代物です。
やっぱ、実家の水槽、メインはお魚ですよ!
やはりココは、水草の種類とレイアウトから考えても、小魚よりちょっと大きめなエンゼルの方が・・・。
はっ!自爆?!

 こうして悩む日々を送るうち、とうとう陽水苑にそれなりに形のいいエンゼルが大量入荷してしまいました。
折りしも、私が実家の水草を剪定する日も近づいておりました。(定期的に私がメンテしてます)
母「今度バルテリー(水草)の大きいやつ、一つ外したいと思うんやけど」
私「株分けしたのまで、水槽の高さ超えちゃいそうやしね。○○ちゃん(親戚)とこ送る?」
母「あそこの水槽も60センチだからねー。入らんでしょ」
私「じゃあ、トリミング(剪定)して、陽水苑かな。持っていっていいか聞いてみるけど」
母「それじゃ、今度それ持って陽水苑行く時は私も(車に)乗せていかんね。エンゼルば見てみよ〜で」
私「や、やっぱり、飼う? 殖えるよ?」
母「それが面白いけん飼うとやっかね。殖えたらまた倉庫にある水槽出してセットすればよかし。あれ、稚魚もベビーフードで十分やから私でもできるし、たまに見てくれるやろ?」
 以前私が一番飼いまくってた時には、確かに家の中あちこちに6本もの水槽が動いておりましたが、
どうやらその結果、うちの両親は私以上に水槽を増やすことに何の抵抗も無くなっているのでした。
ばんざい(^^)<いや、細かい世話すんの、私に決まってるからか?!

・・・とりあえず、近いうちに母と陽水苑に行くつもりです(笑)

2001年3月 おさんぽ

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