
エビ飼育に慣れない方の中には、エビが脱皮したことで「何か異常があるのでは?」と 心配する方もいらっしゃるようです。 エビは節足動物ですので、正常な脱皮=成長です。 幼生や稚エビは1〜2日置きに脱皮し、大きくなるについれて脱皮と脱皮の間隔が伸びていきます。 脱皮ごとに少しずつ親の形に近づいていきますし、体も大きくなっていきます。というわけで、 脱皮自体はむしろ喜ばしいことです。お赤飯を炊きましょう(違)。
脱皮はエビの成長にとって必要なことですが、外側の殻は言うまでもなく、実は胃袋や腸も脱げています。
綺麗な脱皮殻を目にする機会があったら、頭胸部(腹部ではなく、歩脚がついている方)をよく見てみて下さい。
口から胃袋前半部分もくっついて脱げているのがわかります。(胃袋後半以降〜腸は、多分排泄されているのだと思います)
たまに胃袋の中身(食べ物・・・)も一緒に出てきてしまうことがありますが、たいていのエビは
脱皮の前日には、あまり餌を食べません。
脱皮の瞬間を目撃できれば、ラッキーです。背中側から、すぽっ!とぬけて終わりです。
脱皮間近のエビは、古い殻の内側に新しい殻が用意されているので、普段よりも少し白っぽく見えたり、不思議にピカピカして見えたりします。
また、前述のようにあまり食べ物を食べていないので、消化管の中にあまりものが入っていません。
そういう個体をみつけた時に水槽の前に張り付いていれば、脱皮の瞬間を観ることができるかもしれません。
時間のある方はトライ!(^^)
たまに、脱皮が一瞬で終わらず、「頭側が脱げたのに後ろ半分が1日経っても脱げない」とか、
「脱皮前のように白く、消化管にも食べ物が入っていないのに、何日もそのまま」という個体が出ることがあります。
そういう個体は、なんらかの異常があって体力が無い様です。最悪そのままお亡くなりになることもあります。
そんな個体が複数出たら、水質の悪化等を疑ってみた方がいいかもしれません。
肉眼では無理ですが、幼生では、例えばゾエア幼生3期から4期に変態する時に、なんらかの力不足で、
きちんと4期の体になることができず、「・・・3.5期?」みたいな形になるのがたまにいます(TT)。
エビの形になっても、本来なるはずだった体に「一度の脱皮でちゃんとなれない」という事態が起きることがあります。
普段はエビを食べることが出来ないお魚が、エビを食べる絶好の機会です。ということで、 同居してるなら捕食される危険が倍増するので、流木等シェルターの準備を普段からお忘れなく。 しばらく混泳してても大丈夫だったような小さな魚でも、脱皮直後を襲ったりします。 また、種類によっては、同種の仲間にいじめられてしまう危険もあるようです。
多くのエビでは、交尾はメスの脱皮直後であることが確認されています。
また、大抵の種類では、脱皮〜交尾〜産卵は月齢(大潮)と一致すると言われています。
(むしろ、その後の幼生放出(孵化)を月齢と一致させた方が都合が良いので、発生時間を遡って産卵も月齢と一致すると
考えるのが良いと思いますが。>大潮の強い流れに乗って、広い範囲に幼生が分散されるしくみ)
そういう周期があるせいか、「うちのエビなかなか抱卵しなくて」なんて
思っていたら、ある日突然複数抱卵してたりしてびっくりします。
ただし、あくまで大潮の時期に多いというだけの話で、やっぱり数多く見てると小潮の時に産卵してる
少数派もいたりします。
CRSやRCSでも、脱皮後のメスを求めて水槽内が大運動会になることから、
愛好家の間で「抱卵の舞」なんて呼ばれてますよねw
個体によっては、交尾後わずか1時間以内に産卵を始めて、そのまま卵を抱えてたりしてあなどれません。
抱卵中のメスは、ホルモンの働きで脱皮が抑制されているようです。基本的にはメスも卵も元気なら 脱皮しません。たまに卵ごと殻を脱ぎ捨ててしまう個体がいますが、これも水質等なんらかの異常があったと思われます。
テナガエビの仲間は、水槽が狭かったり体力が無かったり、脱皮時に物にひっかかったりすると、
あの長いはさみ足がうまく脱皮できずにとれてしまうことがあります(><)
大事に養生できれば、その後脱皮を重ねるたびに少しずつ元の大きいはさみに戻っていきます。
広い水槽で大事にしてあげて下さい。
2005年12月再編 2008年4月加筆修正 おさんぽ